研究課題/領域番号 |
17KK0157
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
若林 香織 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (20725147)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 摂餌生態 / ウチワエビ / 幼生 / フィロゾーマ / 種苗生産 / 発育 / 養殖 / 幼生発育 / 生態修復 / 資源回復 / 種苗 / 増殖 |
研究成果の概要 |
イセエビ・セミエビ類では、商業的な種苗生産や養殖は未だ実現していない。少数の種苗であれば確実に生産できる飼育技術は開発されているが、産業的な増養殖へと発展させるためにはさらなる生物学的な基礎研究が必要である。本研究では、大規模種苗生産の実現を目指してウチワエビ類の幼生飼育に関する試験に取り組んだ。 外的飼育環境の至適条件の探索および餌料の栄養価と幼生発育の関連性の理解に注力し、水温、塩分、アンモニア態窒素濃度、光量などに対する幼生の反応を調べ、さらに餌料に含まれる脂質の組成および濃度と幼生の発育日数や生残率との関連性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウチワエビ類は、近年1kgあたり5,000~7,500円もの高値で取引される高級甲殻類である。その生産は現在天然漁獲に完全に依存しており、養殖技術はいまだに存在しない。本研究では、ウチワエビ類の幼生の生物学的な特徴について様々な視点で調べ、幼生が効率的に発育できる環境条件を明らかにした。これらの成果に基づいた幼生の飼育環境を設計することで、稚エビをより効率的に生産できるようになると期待される。また、本研究で得られた成果の一部は、ウチワエビ類幼生の餌に対する嗜好性、および栄養価と発育との関連性に言及しており、種苗生産の社会実装に向けた幼生用飼料開発のための基礎的な知見としても役立つ。
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