研究課題/領域番号 |
17KK0187
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
枡田 大生 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10722936)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 血液脳関門 / ミトコンドリア / 多発性硬化症 / 実験的アレルギー性脳脊髄炎 / 神経科学 / 神経免疫学 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリア機能が低下すると血液脳関門の破綻が生じることが報告されていることから、網膜を通じてミトコンドリア機能を評価することにより間接的に血液脳関門を評価することが可能であると考え研究を行った。一般に、酸素濃度が低いとミトコンドリア機能が低下するが、過去の研究結果と合わせ、マウスの大脳において酸素濃度が低下するとリアルタイムにミトコンドリア機能が低下することを示すことが出来た。次に、血液脳関門を破綻させたモデルラットを用いて運動機能と血液脳関門破綻、酸素濃度との関連を調べた。酸素濃度が高い状況で飼育したラットは運動機能の改善を認めたが、血液脳関門の破綻は酸素濃度による差を認めなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性硬化症などの神経免疫疾患ではその発症において血液脳関門の破綻が重要な役割を果たしている。ヒトにおいて血液脳関門破綻を評価するためには造影剤を用いた頭部MRIか血液・髄液中のアルブミン比(Qalb)を用いることが多い。しかし、それぞれ侵襲度が高いことと頻回に評価できないことから、新規評価法の構築が望まれる。今回の方法では残念ながら新規イメージングの構築には至らなかったが、今後も新規評価法や治療法確立を目指した研究を継続したい。
|