研究課題/領域番号 |
17KT0060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 浩樹 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (90299058)
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研究分担者 |
木村 大治 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (40242573)
大村 敬一 放送大学, 教養学部, 教授 (40261250)
佐藤 知久 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 教授 (70388213)
岩谷 洋史 姫路獨協大学, 人間社会学群, 講師 (00508872)
板倉 史明 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20415623)
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80266353)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 先端的科学技術 / 宇宙開発 / オラリティ / リテラシー / 宇宙人類学 / ライフストーリー / ライフヒストリー / 先端科学技術 / アクションリサーチ / 文化人類学 / 科学史 / オーラルヒストリー / 科学技術の社会的・文化的基盤 / ドキュメンテーション / 技術人類学 / リアリティ / アーカイブ |
研究成果の概要 |
宇宙開発技術に関わる技術者コミュニティ、部品を製造する中小企業、・職工、宇宙関連施設周辺地域住民におけるオラリティの多相性と、公的な記録、技術計画書、メディアの報道におけるリテラシーの比較、相互関係に関する研究調査を行った。加えて日本の宇宙開発の過程についてライフヒストリーを含む基礎データ資料を収集し、先端科学技術に関するオラリティとリテシーの間の緊張・対立関係、接合関係が明らかになった。2019年のコロナ感染症拡大の状況下で、対面的なインタビュー調査が制限され、技術者コミュニティを中核とした研究グループ活動に関するアクションリサーチを行い、共同編集で報告集2冊を公刊した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、先端科学技術(宇宙開発)に関する先駆的な人類学的研究を行ったことである。(1)ライフヒストリーなど基礎的な資料の作成、(2)専門家の科学技術の知識(リテラシー)と、先端科学技術に関し人々が「他の知識、興味、正義など」と混同した多層的なオラリティの様態、両者の相互関係、(3)先端科学技術の知識が人々にとって世界観の一部となるプロセスを明らかにした。社会的意義は、先端科学技術の知識が世界観の一部となっている現代日本社会における人々のリアリティ、科学技術をめぐる複雑なもつれの現象を示すことで、今後の科学技術の進展と社会・文化の相互関係に関する新しい視点を提供したことである。
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