研究課題/領域番号 |
17KT0090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
増島 建 神戸大学, 法学研究科, 教授 (30286017)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 地域開発銀行 / 紛争 / 国際政治経済 / 開発 / 援助 / 地域主義 / 国際金融機関 / 国際組織 / 平和構築 / 開発援助 |
研究成果の概要 |
本研究で取り上げた米州開発銀行、アフリカ開発銀行、アジア開発銀行、欧州復興開発銀行は、近年従来は行ってこなかった紛争後復興を中心とした融資を行うようになった。これら地域開発銀行の対応は、国連や世界銀行、主要ドナー国との緊密な連携の下でなされたが、政策対応は必ずしも同じものではなく、各地域開発銀行によって異なるものであった。最も積極的な対応を行ったのはアフリカ開発銀行である。説明要因としては、域内で多くの紛争を抱えており、また紛争解決で中心的な役割を果たすアフリカ連合との緊密な関係によるものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際政治における紛争解決に貢献する国際組織としては国連が最も知られている。しかし1990年代以降の内戦型の紛争の頻発、そして2000年代以降の脆弱国家と言われるようになった紛争が繰り返し起こる国への対応においては、世界銀行をはじめとする多国間銀行の関与が進んだ。地域開発銀行もその一環として、しばしば世界銀行や他の地域開発銀行と連携して、紛争の解決に取り組むようになったが、国際政治学における紛争研究においてほとんど正面から取り上げられることがなかった。これら多くの資金力を有する地域開発銀行の役割と限界を分析した本研究は脆弱国家での復興をどのように行うのかを考える際に示唆するところがある。
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