研究課題/領域番号 |
18023006
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荒井 啓行 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30261613)
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研究分担者 |
岩崎 鋼 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90396432)
藤原 博典 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10396442)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2007年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2006年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 / 漢方生薬 / 予防 / 牡丹皮 / 漢方薬 / 生薬 / 発症予防 / アミロイド(Aβ)蛋白 |
研究概要 |
(1)釣藤鈎および牡丹皮には、in vitroおよびin vivoにおいてAβ蛋白の凝集を制御することが確認され、さらに、牡丹皮は細胞毒性作用を有するとされるAβオリゴマー(4量体および8量体)を減少させることが確認された。牡丹皮の有効成分が1,2,3,4,6-penta-O-galloyl-β-D-glucopyranose(PGG)であることが示唆された。また、このPGGは経口投与においても有効であることが示唆された。PGGはまたアルツハイマー病モデル動物の認知機能を改善した。これらの有効性はPGG以外の成分には認められなかった。さらに、これらの生薬およびPGGはアルツハイマー病モデル動物において、死亡率増加、体重、肝機能、腎機能、電解質バランスなど重篤な有害事象は認められず、安全性の面からも問題はないと考えられた。これらのことからPGGはAβ蛋白を指標としたアルツハイマー病disease-modifying drugの創薬研究において重要なリード化合物になりえることが示唆された。 (2)神経疾患に有効であるとされる生薬でその化学構造式のわかっている生理活性物質78種について、アミロイド蛋白凝集抑制作用および脱重合作用に対する一次スクリーニングをThioflavinT法を用いて行ったところ、黄ごん、黄連、大黄、紫根などの生理活性物質にその活性が認められた。PGGと同様、その安全性や小動物における有効性を検討している。
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