研究課題/領域番号 |
18390229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗原 裕基 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20221947)
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研究分担者 |
栗原 由紀子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80345040)
天野 朋和 東京大学, 大学院医学系研究科, 寄付講座教員(助手相当) (50359634)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,750千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 2,250千円)
2007年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2006年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | エンドセリン / 顎顔面発生 / 心発生 / 血管新生 / Gタンパク結合型受容体 / 遺伝子改変マウス / 心大血管 / 循環器疾患 / 個体発生 |
研究概要 |
遺伝子改変マウスの樹立と解析により、心血管発生や病態形成におけるエンドセリン(ET)システム関与のメカニズムに関して以下の成果を得た。 1.Cre-変異10x系による遺伝子カセット交換の導入により、ES細胞でエンドセリンA型受容体(ETAR)遺伝子に系統的なノックインを行うシステムを確立した。 2.1のシステムによりETB受容体、ETAR-ETBRキメラ受容体のノックインを行い、顎顔面発生においてETAR選択的およびETAR,ETBR非選択的シグナルの両方が異なる発生過程に関与していること、鰓弓形成におけるホメオボックス遺伝子Dlx5/6の発現誘導と下顎領域のアイデンティティーの決定は前者によるGq/G11活性を介したものであることを明らかにした。 3.LacZ,EGFPのノックインにより、心発生初期から認められるETAR陽性細胞の一部が心臓形成に寄与する新たな細胞系譜を示す可能性があることを明らかにした。 4.EGFPノックインマウスにおいてETAR陽性細胞が可視化でき、血管新生や病態形成過程における平滑筋細胞などの動態解析に有用であることを示した。 5.発生期におけるET1/ETARシグナルの下流分子として同定したカルパイン6が、微小管安定化やアクチン骨格の調節を介して、細胞の形態や運動の制御に役割を果たしていることを明らかにし、ETシグナルの発生学的役割との関連について解析を行った。 これらの成果により、心血管および顎顔面の発生メカニズムの解明に貢献するとともに、ETシグナルが関わる病態の解析に広く応用可能な実験系を確立することができた。
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