研究課題
基盤研究(C)
科学、技術の導入教育は理科や数学の基礎教育から始まり、学んだことを応用していくことを学習者に求めてき求められるが、現在の初等中等教育では科学者としての資質を育成することに重点が置かれ、技術者の資質を育てることは重視されていない。そのため、初等中等教育で科学を学び、高等教育で工学を学ぶといったことが当たり前のように行われている。筆者は導入教育の段階から技術者としての資質を育てる指導が必要であると考える。そこで、本研究では科学技・術教育の原点に戻り、科学、技術とは何か、科学者、技術者のそれぞれに必要な資質とは何か、について有識者のヒアリングを行った。そこから科学者は発見し技術者は発明する、科学者は実証主義を指向し、技術者は構成主義を指向することがわかった。また、学習メニューの評価のために、ロボット技術を利用した教材開発を行い、小学校での科学・技術教育の実践研究を行った。小学校の図画工作・造形遊びが技術者の資質を育てる場となっていることが分かった。我が国の昭和33年の指導要領改定で、中学校の図画工作科、職業と家庭科が、美術と技術の分離を明確にするために、技術、家庭科、美術科に分離統合され、科学と技術の距離が近づき、技術とデザインの距離が離れてしまったことは、これからの時代の技術者育成の障害になっていると考えるようになった。そこで、小学校の図画工作、中学・高等学校でのロボット活用教育を1つの柱としたカリキュラムの必要性を感じ、ロボット創造教育についての学習メニューの提案を行った。また、技術者の育成では共同学習、創作活動、鑑賞活動が重要であり、それらがうまく実施されるための学び場を準備する必要があることと、そして学び場を作ることの難しさも同時に分かった。これらの経験を基に、「ロボット創造教育」を小学校から高等学校までの一貫したカリキュラムとして提案することに今後も取り組みたい。
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日本産業技術教育学会第49回全国大会