研究課題/領域番号 |
18510131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
大西 律子 目白大学, 社会学部, 教授 (50337630)
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研究分担者 |
富澤 浩樹 目白大学, 人文学部, 兼任講師 (60348315)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,540千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | まちづくり学習 / 市民参加 / まちづくり / メディア開発 / インタビュー実習 / 質的研究 / 社会教育 / アクションリサーチ / Web開発 / インタビュー / 人材育成 / 都市計画 / 電子掲示板 / ワークショップ |
研究概要 |
本研究は、まちづくり学習分野の既往研究を踏まえ、「メディア開発型まちづくり学習プラン」(=学習者が獲得したまちづくり関連情報を、第三者に一定の精度をもって明快に伝えていくためのメディア開発段階を内在化させたまちづくり学習形態)を独自に設計・運用し、同プランのまちづくり学習上の有用性を実証的・多角的に検証する試みを通じて、本形態の適正な設計・運用の枠組みを規定するのに資する基礎資料を得ることを目的に行った。以下では、研究プロセスで得た成果の概要を示す。 1)まちづくり学習に関する既往研究から、まちづくりの担い手にとって、主体的に考え動く資質に加え、インタビューカ、メディア開発力が重要である点を明らかにした上で、それらを養成する観点から、「メディア開発型まちづくり学習プラン」を設計した。なお、同プランでは、学習者自身が、(1)テーマ・対象者を設定して、(2)インタビューを実施し、(3)入手した情報・知識を整理後、それらを紙メディアで表現し、(4)第三者に向けて展示公開する、の4段階からなるインタビュー実習プロセスが盛り込まれている点が特徴的といえる。2)同プランは、まちづくり学習(市民が学ぶ機会)へのニーズが顕在化している、さいたま市岩槻区において、2007年7月〜11月までの計7回にわたって試験的に運用された。筆者らは、この運用過程を、アクション・リサーチによって捉え、次の結論を得た。本プランは、(1)まちづくりに対する多彩な志向・経験を有する住民層の、実践を睨んでのまちづくり意欲や知識の向上、(2)まちづくり活動の中核的担い手に必要とされるインタビューカ、メディア開発力及び主体性の養成、(3)まちづくりの現場で具体的な活動を展開する際のテーマ性及び知見の獲得、にそれぞれ有効であると総括でき、運用次第では、まちづくりの現場で汎用性のある知識、技術及び実践力を高度に高める有力なプランとして評価できる。
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