研究課題/領域番号 |
18560284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
内田 直之 東京理科大学, 工学部・第一部, 教授 (10323065)
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研究分担者 |
吉村 健司 (財)電力中央研究所, システム技術研究所, 上席研究員 (30242291)
竹中 清 (財)電力中央研究所, システム技術研究所, 上席研究員 (90371236)
田中 和幸 (財)電力中央研究所, システム技術研究所, 上席研究員 (70371250)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,390千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 電力系統 / 過渡安定度 / 数値積分 / 固有値法 / モード分解 / S法 / ランチョス法 / 逆反復法 / 逆分復法 |
研究概要 |
1.モード解析手法の改良:電力系統の定態安定度解析に用いる線形微分方程式の重要モード(固有値、固有ベクトル)を効率的に求める手法を開発した。S法のモード解析部分はランチョス法を用いているが、これを改良し逆反復法とランチョス法を併用することにより固有値の解析精度を格段に向上させた。また、大規模な系統の固有値解析を高速化するため系統を分割し個々の分割系統をモード分解し高速高精度に固有値を求める方法を開発した。2.高速数値積分法の開発:過渡安定度計算における数値積分計算の大幅な高速化を達成した。部分線形近似による高速計算において計算精度の向上を図るため積分の各ステップにおいて固有値計算を行い精度向上効果の検討を行い良好な結果を得た。また、過渡安定度解析プログラム(Y法)の主要モデル計算部について高速化Y法の試作プログラムを作成した。電気学会標準モデルWEST10機系統などを用いて、開発したプログラムの機能を検証し計算速度を実測した。本手法ではやや誤差が発生するものの、計算の時間刻みを10倍以上にすることが可能であり、従来法に比べて5倍以上の高速化を達成した。3.簡略安定度判別手法の開発:安定度の簡略な判別手法であるエネルギー関数法について、故障除去後の電力系統の振動軌跡を部分線形近似を用いて精度良く計算する手法を開発した。この近似軌道に沿って系のポテンシャルエネルギーを計算する。1機無限大母線系統においてシミュレーション計算を行い臨界故障時間を精度良く求めることができた。
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