研究課題/領域番号 |
18560366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
田中 洋介 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (20283343)
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研究分担者 |
黒川 隆志 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (40302913)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 光通信 / 波長分割多重 / 光周波数コム / 高密度波長多重光通信 / 大容量光通信 / アレイ導波路回折格子 / 波長多重光通信 / 多波長光源 |
研究概要 |
高密度波長多重(DWDM)光通信は、次世代の大容量通信技術として期待されている。しかし、DWDM光通信では、各キャリアの波長と隣接するキャリアの波長間隔の揺らぎを0.01nm以内に抑えなければならない。従来の手法では、個々に波長安定化制御を行なった半導体レーザ(LD)を100台以上用意する必要があり、技術的にもコスト的にも課題があった。本研究では、DWDM光通信に必要な安定性を備え、かつ、低コストな多波長光源を新たに構築し、その評価を行なった。具体的には、平坦な多波長スペクトルを生成するコム発生器を作製した。これは、縦列接続した光変調器を通常より高いパワーで駆動することで多数のサイドバンドを生成することを原理とする。この手法では、各チャネル間の間隔がコム発生器の制御周波数のみで正確に一定に保たれる。したがって、種光源となるLDの波長のみ安定化すれば、全てのチャネルのキャリア波長が安定に保たれる。このコム生成器を用い、LD1台に対し、50GHz間隔20波以上のキャリア生成に成功した。また、コム生成器が入射光の波長に対する依存性が非常に小さいことも確認した。実際、1台のコム生成器に波長1.5um帯で波長が異なる8台のLD光を入射すれば、通信波長全体を覆うキャリア生成が可能なことを示した。最後に、伝送距離100kmのWDM伝送実験により、各チャネルに対し、実際の光通信に十分な信号誤り率く10-12を達成し、本光源の大容量光通信システムへの適用性を実証した。
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