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肺高血圧におけるニューパラダイムの構築と治療開発の戦略

研究課題

研究課題/領域番号 18591726
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

上園 晶一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10291676)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード肺高血圧 / 血管リモデリング / 核内転写因子 / Egr-1 / KLF5 / アンチセンス / リモデリング / 核酸医薬 / アミバロテン
研究概要

本研究の目的は、(1)肺血管のリモデリングに共通する核内転写因子の発現を遺伝子レベルで制御する、(2)それによって、内膜の増殖や血管の炎症を抑え、肺血管リモデリングの進展を抑制する、(3)その結果、肺血管リモデリングの臨床像のひとつである肺高血圧を治療する、ということである。この仮説が正しいことを検証することで、肺高血圧における炎症仮説という新たなパラダイムを構築できる。
本研究代表者は、モノクロタリン誘発性肺高血圧幼若ラットモデルにおいて、肺高血圧の程度と肺血管の炎症像(新生内膜肥厚)とよく相関したことを確認した。つまり、炎症が強いほど、言い換えれば、新生内膜肥厚が顕著なほど、肺動脈圧は高くなった。この動物実験モデルにおいて、肺血管における重要な核内転写因子であるEgr-1のデコイを投与すると、新生内膜肥厚の形成が抑制され、その結果、肺高血圧の程度は減弱した。これらのことから、肺高血圧の炎症が肺高血圧の進展に必須のプロセスであり、この炎症のトリガーとなる核内転写因子を阻害することで、肺血管の炎症が抑えられ、肺血管リモデリングが抑えられれば、肺高血圧の進展が阻害された。この研究は、血管の炎症を抑える薬剤が肺高血圧の治療法のひとつになる可能性を示唆している。
そこで、Egr-1とは異なる核内転写因子で、血管リモデリングにおいて重要な働きをすると考えられているKLF5を標的にして、KLF5を抑制するといわれるAm80という薬剤が、肺高血圧の治療として有用かどうかを検討した。しかしながら、Am80そのものが、ラットにおいてはかなり毒性の強い薬剤であり、調べた用量の範囲では、モノクロタリンの作用とあいまって、Am80wを投与したラットのほうが、かなり状態が悪いなることが観察され、残念ながら、in vitroで得られているような治療効果は得ることができなかった。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 周術期肺高血圧の治療2007

    • 著者名/発表者名
      上園 晶一
    • 学会等名
      日本麻酔科学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-05-31
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] Management of perioperative pulmonary hypertension2007

    • 著者名/発表者名
      Shoichi, Uezono
    • 学会等名
      54th Japan Society of Anesthesiology
    • 発表場所
      Sapporo
    • 年月日
      2007-05-31
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [備考] 「研究成果報告書概要(和文)」より

    • URL

      http://www.lifescience.jp/ebm/PDEIII/masui/masu54/1.htm

    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [備考]

    • URL

      http://www.lifescience.jp/ebm/PDEIII/masui/masu54/1.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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