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水俣病被害における障害概念の転換と胎児性患者の福祉的課題に関する現地密着型研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730375
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関熊本学園大学

研究代表者

田尻 雅美  熊本学園大学, 水俣学研究センター, 研究助手 (70421336)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード水俣学 / 胎児性水俣 / 医療・福祉 / 障害者福祉 / 社会福祉関係 / 水俣病 / 胎児性水俣病
研究概要

本研究では、胎児性水俣病患者の存在と被害のありようを前提として、なお未解明な点、「障害者としての胎児性水俣病被害者と新たな問題構造」を明らかにし、全体構想の中で具体的な課題としては、胎児性水俣病患者のアイデンティティポリティクスを解明していくことが出発点とした。
公害被害者としての胎児性水俣病患者の生活障害を調査研究することを通して、社会モデルへの障害概念の転換の含意を拡張していき、先天的な胎児性水俣病患者の障害概念を明確することを目的とした。
平成18年度は、先行研究のサーベイを行い、水俣学現地研究センター(水俣市浜町)を研究拠点として水俣在住の患者家族へのコンタクトを試みた。平成19年度は、胎児性水俣病患者のみならず、同世代の認定されていない、これまで差別を恐れて隠れていた人々にコンタクトを取れた。
特に患者組織や運動と接触のなかったH地区の認定患者、胎児性水俣病患者と同世代の被害者たちへのインタビューは、水俣病運動のなかでの患者役割とアイデンティティ形成を基礎にした障害概念仮説を再検討する上で意味が大きかった。胎児性水俣病・障害者とも制度の中で規定されていることによって被害が矮小化されていることが明らかになったとともに、生活の障害の複雑さの解明が更に必要であることがわかり、今後このような調査を継続し深めることが必要である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 「胎児性水俣病の表象」2007

    • 著者名/発表者名
      田尻 雅美
    • 雑誌名

      部落解放研究くまもと 第54号

      ページ: 74-97

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 胎児性水俣病患者と障害者2006

    • 著者名/発表者名
      田尻雅美
    • 雑誌名

      環 2006年春号vol.25

      ページ: 290-291

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 水俣病の教訓は活かされたかー環境被害に関する国際フォーラム報告2006

    • 著者名/発表者名
      花田 昌宣, 宮北隆志, 田尻雅美
    • 雑誌名

      環境と公害 VOL. 36 NO.3WINTER2007

      ページ: 45-49

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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