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膵癌における分子標的治療を目指した神経分化成長因子Shh発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790283
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関愛知医科大学

研究代表者

稲熊 真悟  愛知医科大学, 医学部, 助教 (80410786)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード病理学 / 膵臓癌 / 神経分化成長因子 / Sonic hedgehog
研究概要

平成18年度の研究において、膵臓癌細胞株、KP-1N,KP-1NL,PK-1,Miapaca2は、いずれもSonic hedgehog(SHH)を発現していることを報告し、これらの細胞株においてShhプロモーターは低メチル化状態にあることを明らかにした。
平成19年度はPA-TU-8988T,HUP-T3の2細胞株がSHHを発現していないことを見出し、これらの細胞株をDNA脱メチル化剤である5-Aza-2'-Deoxycytidineにて処理することによリ、作用時間依存的にSHHの発現が上昇することを同定した。
同時に、5-Aza-2'-Deoxycytidine処理を行った各細胞株より経時的にゲノムDNAを抽出し、メチル化非感受性酵素MspIとメチル化感受性酵素HpaIIにて消化後、PCR法にてDNAを増幅することにより、SHHの発現はプロモーター領域のメチル化によって制御されていることを明らかにした。
また、SHH経路の主要なシグナル伝達因子である転写因子GLI1に着目し、GLI1-Estrogen Receptorキメラ遺伝子を安定発現するKP-1N細胞を作成し、Estrogen(E2)処理によって発現誘導される遺伝子を網羅的に解析した。
そめ結果、胃型gel forming mucinの一種であるMUC5ACが、GLI1の直接的な転写標的因子であることを見出し、膵臓癌組織においても、SHH発現とMUC5AC発現に強い相関性があることを明らかにした。
以上より、SHHは膵臓癌細胞における形質発現に重要な液性因子であり、MUC5ACを含め同疾患の診断、治療標的として重要な因子となりうる可能性が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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