本研究では神経因性膀胱における膀胱の線維化プロセスを分子生物学的に解明することを目標とした。 膀胱の線維化には微小血管の虚血が関与していることが予想されており、また組織の線維化においてTransforming growth factor(以下TGF)-βが重要な役割を果たしていることから、今回我々はTGF-βの微小血管形成における役割を解明する為に、TGF-βからの情報伝達の下流に位置するSmad蛋白群に着目し、Smad6,7がヒト血管内皮細胞の増殖能、遊走能に影響を与え、血管内皮細胞による血管新生を抑制することを証明した。
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