研究課題/領域番号 |
18791344
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
葉 季久雄 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00327644)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Th2 chemokine / SIRS / sepsis / burn |
研究概要 |
マウス熱傷負荷後sepsisモデルを用いた免疫変動の解析 マウス熱傷負荷後sepsisモデル:BALB/cマウスの背部に30%のIII度熱傷を負荷しその11日後にエンドトキシンを静注し、熱傷受傷後のsepsis病態を再現したモデルである。 1.熱傷負荷マウスに対するCCR4 (CC chemokine receptor 4)拮抗薬投与下でエンドトキシン投与後72時間の生存分析 CCR4桔抗薬連続投与群において有効性が示唆された。 2.熱傷負荷後のリンパ球サブセットの解析 熱傷負荷により牌細胞中のCD3ε陽性Tリンパ球の細胞数に減少傾向が見られた。また、CD4陽性Tリンパ球のうち、CCE4陽性細胞の割合に減少傾向がみられた。 3.エンドトキシン投与後の肺組織中サイトカイン・ケモカイン動態の測定 肺組織中のCXCケモカインであるMIP-2はCCR4桔抗薬投与下において、ンドトキシン投与後有意に減少した。一方で、CCE4に対する特異的リガンドである、CCケモカインCCL17はエンドトキシン投与前からCC措抗薬投与群において有意に高値を示し、エンドトキシン投与後もCCR4措抗薬投与群において有意に高値であった。CCL22はエンドトキシン投与4時間後にCCM措抗薬投与群において。有意に高値を示した。炎症性サイトカインであるTRF-aはCCL1と同様の動態をとっていた。IL-6はCCL22と同様の動態を示した。CCL2についてはエンドトキシン投与前後において両群間に有意差認めなかった。 4.エンドトキシン投与後の肺病理組織像 エンドトキシン投与後、CCR4拮抗薬投与群では肺への炎症細胞浸潤が軽減され間質の浮腫も軽減していた。 CCE4桔抗薬の投与により、熱傷負荷後sepsisモデルの病態改善を認めた。
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