研究課題/領域番号 |
18H00839
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
日引 聡 東北大学, 経済学研究科, 教授 (30218739)
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研究分担者 |
松見 豊 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 名誉教授 (30209605)
倉田 正充 上智大学, 経済学部, 准教授 (30757050)
高橋 和志 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90450551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | PM2.5 / インド / バングラデシュ / 屋内汚染 / 屋外汚染 / 健康影響 / 大気汚染 / 健康被害 / 室内汚染 / 室外汚染 / 幼児健康被害 |
研究成果の概要 |
本研究では、(1)インドにおける健康影響に関する研究、(2)バングラデシュにおける幼児の健康影響に関する研究、(3)バングラデシュ家計調査による健康影響に関する研究を行った。主な結果(バングラデシュ家計調査)は、 (1)家庭内PM2.5濃度を測定した結果、室内汚染に関しては、農村部の22μg/m3に対し都市部は117μg/m3と5倍もの差があった、(2)固形燃料の使用は必ずしも室内汚染には有意な影響を与えていない、(3)他の世帯との台所共有や、室内における喫煙は室内汚染を高める要因となる、(4)壁の構造がトタンや木材であったり、扇風機やエアコンを使用すると、室内汚染が軽減されることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
途上国のPM2.5による健康影響の要因は、大気汚染及び燃料(薪や牛糞など)などによる屋内汚染である。しかし、技術的制約から屋内の汚染測定が困難であり、屋内外の汚染状況が把握されてこなかった。本研究は、研究分担者が開発した測定機器を用い、屋内外の汚染を測定し、その違いを明らかにする。分析の結果、農村では台所が屋外に設置され排煙の影響が抑制される一方、都市では屋外の大気汚染が室内に流入するため、農村よりも都市の汚染の方が深刻であると確認された。先行研究では、室内汚染は農村の方が都市より深刻であると指摘しており、これまでと異なった、新しい結果(逆の結果)が得られ、社会的意義、学術的意義は大きい。
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