研究課題
基盤研究(B)
2015年に重力波が初めて検出されたことで、重力波天文学の時代が始まった。重力波の検出数を増やすためには、重力波検出器の感度を向上させる必要がある。重力波検出器の感度を制限する最も基本的な雑音は、光の量子雑音である。このノイズを抑制するためには、光の量子的な性質を操作して、スクイーズド真空場と呼ばれる状態を作る必要がある。本研究では重力波検出器に適応可能な周波数依存スクイーズド真空場の生成に世界で初めて成功した。この成果はPhysical Review Letter誌のハイライト論文に選ばれ、プレスリリースも行った。
重力波天文学という新しい研究分野では今後、人類の宇宙に対する理解を深める多くの発見が期待されている。この研究分野を発展させるためには、重力波検出器を改良する必要がある。本研究では、「スクイーズド真空場」と呼ばれる量子状態を低周波で操作することに初めて成功した。この技術は、より多くの重力波イベントの検出につながるだけでなく、光の量子性に関する我々の理解を深めることにもなる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 10件、 招待講演 4件)
Physical Review Letters
巻: 124 号: 17 ページ: 171101-171101
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Physical Review D
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Phys. Rev. D
巻: 98 号: 2 ページ: 022010-022010
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