研究課題/領域番号 |
18H01305
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大久保 修平 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (30152078)
|
研究分担者 |
西山 竜一 東京大学, 地震研究所, 助教 (10835101)
田中 宏幸 東京大学, 地震研究所, 教授 (20503858)
山本 圭吾 京都大学, 防災研究所, 助教 (40283676)
井口 正人 京都大学, 防災研究所, 教授 (60144391)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
|
キーワード | 重力 / 地殻変動 / 宇宙線透視 / 火山 / マグマ移動 / 地下水 / 潮汐 / 火道 / 火山噴火 / マグマ |
研究成果の概要 |
重力変動から火山活動起源のシグナルを抽出するために、地下水変動がもたらす重力擾乱を適切に補正する手法を開発した。こうして得られた重力変動データと地殻変動の連続観測データにもとづいて、火山活動にともなうマグマの移動を追跡する手法を開発した。 これを用いて、2018年3月の霧島新燃岳噴火のデータを解析したところ、溶岩が火口から流出を開始する6~12時間前に、新燃岳西方約5km、深さ7km付近の領域に深部からマグマと考えられる物質が注入されたことがわかった。 桜島火山の重力シグナルから火道内マグマ頭位の標高を推定し、2016年に定常的な噴火活動から、非定常活動に移行したことと符合する結果を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火山活動を解明するうえで、地震活動や地殻変動にもとづく研究は重要であることは確かであるが、その一方で、それらはあくまでも力学モデルに基づくものであって、マグマの移動そのものを直接的に検知するものではないという弱点があった。本研究では、物質移動そのものに感度を有する物理量である重力を用いて、時間的に連続かつ1時間程度という高い分解能で、マグマの移動を追跡したという学術的な意義がある。 社会的には、火山噴火のメカニズムの解明を通じて災害軽減につながることが期待される。
|