研究課題/領域番号 |
18H01306
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
中東 和夫 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90709346)
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研究分担者 |
山田 知朗 東京大学, 地震研究所, 助教 (40323654)
八木原 寛 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (60295235)
山下 裕亮 京都大学, 防災研究所, 助教 (80725052)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 沖縄トラフ / 背弧海盆 / 上部マントル構造 / 地震活動 / 背弧海盆拡大 |
研究成果の概要 |
沖縄トラフ北部に位置する男女海盆周辺に、5台の海底地震計を設置し、海底地震観測を行った。得られた海底地震観測データおよび離島観測データを用いた震源再決定の結果、男女海盆周辺の震源分布は線状に並び、いくつかのクラスター状になる傾向があることがわかった。これらクラスターの走向は様々な方向を向いており、断層帯は複雑な断層形状を形成していることが分かった。また、観測期間中に発生したM6.2の地震発生以降、地震分布が上部地殻から下部地殻まで連続して見られることがわかった。この下部地殻の地震活動は最上部マントルから供給される流体の存在に関係する可能性も考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沖縄トラフは現在背弧海盆拡大の最も初期の段階にあると考えられており、その北部延長線上には2016年熊本地震(マグニチュード7.3)が発生した「別府-島原地溝帯」に接続していると考えられている。北部沖縄トラフでは、2015年にM7.1の地震が発生した。この地震の余震分布をみると熊本地震と同じくライン状に震源が分布し、複数の断層帯が複雑に分布していることが分った。熊本地震と同様に日本では珍しい伸長場で発生した大地震の発生様式を考察することは、今後、別府-島原地溝帯で発生の可能性がある地震を考察する上でも重要である。
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