研究課題/領域番号 |
18H01311
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田上 高広 京都大学, 理学研究科, 教授 (80202159)
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研究分担者 |
堤 昭人 京都大学, 理学研究科, 准教授 (90324607)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 熱年代学 / 東北日本弧 / 隆起-削剥 / フィッショントラック / (U-Th)/He / 隆起-侵食 |
研究成果の概要 |
本研究では、低温領域の熱年代学を複合的に用いて、東北日本弧における長期削剥速度を求めることを目指している。(U,Th)/He法とフィッショントラック法を用いた分析の結果、以下の事実が明らかになった:(1)東側部分にあたる前弧域では、約40Maまたはそれより古い冷却年代を示す。(2)西側部分にあたる背弧域では、約10-5Maを示す。(3)中央部分にあたる奥羽脊梁地域では、年代値は最も若く、(U-Th)/He法では山脈中央部分に向かって約1Maまでの若返りを示す。これらの結果は、上記3つの地域において、隆起-削剥-冷却史が大きく異なることを示し、奥羽脊梁地域におけるドーム状隆起を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の固体地球テクトニクス研究の最前線は、プレート縁辺部の変形における地震サイクルより長い時間スケールにおける非弾性成分の推定にある。そのためには、時間スケールの異なる様々な手法を用いて地殻変動の時空間分布を確立することが強く求められる。そこで鍵の一つとなるのが陸域の隆起-削剥速度の時空間変動であり、我々のグループは日本列島をはじめとする島弧において熱年代学を用いた組織的な研究に着手した。まず、代表的な島弧である東北日本孤について、隆起-削剥-冷却史の全体像を初めて明らかにした。特に、北上山地と奥羽脊梁山脈について稠密な熱年代データが得られ、ドーム状隆起などのモデル検証を進めることができた
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