研究課題
基盤研究(B)
マントルが化学的に不均質である最大の要因は、地球内部を巡る水である。これまではマントルを反映する火山岩(火山ガラスやメルト包有物)の揮発性物質に着目して、マントル内の水分布や振る舞いについて研究されてきた。本研究ではマントル鉱物(カンラン石など)に含まれる極微量な水、フッ素、硫黄、塩素の揮発性物質濃度の分析法を開発し、マントル物質からも揮発性物質量のデータを揃え、研究する体制を整えた。
鉱物中の極微量な揮発性物質濃度を高精度、高分解能で量産ができるようになった。今後は海洋島火山のマントル捕獲岩に限らず、中央海嶺、島弧、大陸など様々なテクトニックセッティングに産するかんらん岩に含まれるマントル鉱物に応用することが可能になり、玄武岩ガラス中の揮発性物質とマントル鉱物中の揮発性物質の両方の研究からアプローチして地球内部の水循環に制約を与えていくという新しい研究を展開することが期待できる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 12件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 9件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件)
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