研究課題/領域番号 |
18H01861
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29010:応用物性関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植村 隆文 大阪大学, 産業科学研究所, 特任准教授(常勤) (30448097)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 有機トランジスタ / 低周波ノイズ / 信号増幅 / 微小信号 / 増幅回路 |
研究成果の概要 |
本研究では、有機トランジスタの低周波ノイズ解析を多角的に実施し、ノイズ発生の物理要因の解明と、低ノイズ・フレキシブル信号増幅回路の実現に向けた研究を実施した。その結果、低周波ノイズに関するデバイス物理の理解に加え、独自の半導体・絶縁膜の界面修飾技術により、既報告の文献と比較した場合において世界最小のノイズ量を示すデバイスの開発に成功した。開発した技術を用いて微小信号増幅回路を作製し、入力信号として1μVの入力信号を検出(増幅)可能な回路を実現した。フレキシブル有機信号増幅回路としては最も低ノイズ(回路内部ノイズはnVレベル)であり、nVレベルの高感度信号検出が可能な技術を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Internet of Things技術による社会基盤の高度化と共に、各種物理センサ向けの信号検出技術が重要になっており、フレキシブル有機電子回路は生体信号計測や社会インフラ構造物の健全性監視技術への応用が期待されている。中でも、nVレベルの微小信号には、胎児心電などの微小生体電位、インフラ構造物の異常計測など、社会的価値の高い事象が多い。それ故、フレキシブル回路による微小信号検出を実現した本研究は革新的な技術成果であり社会的意義が大きい。また学術面においては、低周波ノイズにおけるデバイス物理の深化と、低ノイズ化に向けた有機プロセス工学の進展など、多くの成果が得られたと考えている。
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