研究課題/領域番号 |
18H01958
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
増尾 貞弘 関西学院大学, 理工学部, 教授 (80379073)
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研究分担者 |
山内 光陽 関西学院大学, 理工学部, 助教 (20802226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 量子ドット / プラズモン / 単一分子検出 / 単一光子 / ナノ粒子 / 発光 / 金属ナノ構造 / アンチバンチング / 発光材料 |
研究成果の概要 |
発光材料や光電子デバイスの高効率化には、効率的に励起子を生成させ、その励起子を有効に活用することが必要不可欠である。しかしながら、複数の励起子(多励起子)が生成すると「励起子消滅」が起こり励起子は失活してしまう。本研究では、金属ナノ構造からなるプラズモニックナノ構造を駆使し「励起子消滅が起こる前に多励起子から多光子を取り出す、または励起子消滅後に1つの励起子から1つの光子を取り出す方法」を確立することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで多励起子緩和過程の制御は、分子設計や化合物の組み合わせ、サイズ制御など、材料設計だけで行われている。例えば、有機ELなどの発光体であれば、アモルファス材料を用いて凝集を防ぎ、励起子消滅(濃度消光)を抑制して発光効率が高くなるように工夫する。本研究はプラズモニックナノ構造を駆使することで、材料に依存することなく多励起子から多光子を取り出す方法を世界にさきがけて確立したものであり、学術的に重要なだけでなく、発光材料・発光デバイスを高輝度化させる新たな方法として多大な波及効果が期待される。
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