研究課題/領域番号 |
18H01964
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 直 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70311769)
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研究分担者 |
西嶋 政樹 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (70448017)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 不斉光反応 / 電荷移動錯体 / エキシプレックス / エントロピー制御 / 分子キラリティー / 可視光励起 / キラルルイス酸 / 励起三重項 / 光不斉反応 / キラリティー / CT錯体 |
研究成果の概要 |
本研究では、励起状態化学種の特異な反応性、立体選択性を活かしたキラル光反応を検討した。ナフトキノンとアルケンの[2+2]環化付加反応において、キラルルイス酸として添加したオキサザボロリジン触媒が複数配位した錯体を光励起すると、励起状態で一部解離し、1:1錯体からの反応により高立体選択性が達成された。また、錯形成において、非共有結合性相互作用が重要であることも示唆された。本結果は、これまであまり考慮してこなかった励起状態錯形成・解離の重要性を示しており、今後のキラル光反応立体制御の新たな指針として重要であることが明らかとなった。一連の成果は国際会議の招待講演、原著論文などで公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キラル光反応は、励起状態化学種の特異な反応性、立体選択性を活かした光反応に不斉情報を取り込み、高ひずみで複雑な構造を一気に構成する優れた方法論である。しかしながら、高反応性、短寿命などの制約により、効率的にキラル情報を伝達することは本質的に難しい。本研究では、ナフトキノンを基質とし、キラルルイス酸を配位させた環化付加光反応系を検討し、このような問題の解決を試みた。成果は医薬品などの新規合成法にも応用可能である。
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