研究課題/領域番号 |
18H02121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野尻 秀昭 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90272468)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 細菌 / プラスミド / 遺伝子 / 水平伝播 / fitness / 淘汰 |
研究成果の概要 |
一部の細菌は、各種のプラスミドを保持する場合でも非保持株との競合培養で淘汰されない性質(プラスミド非感受性)を示す。本研究では、この発現に、従来、硫黄代謝系の主要転写制御因子として知られていたCysBを起点とする転写制御系の起動が重要であることを明らかにした。この代謝制御系の下流にはTCAサイクルやエネルギー代謝系が配置されており、細胞内の代謝の調節がプラスミド非感受性の鍵になることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラスミド非感受性は、一部の細菌だけが示す他に報告がない形質であり、その発現機構の解明はそれ自体が重要な科学的成果である。また、この現象の発現に、硫黄代謝系を中心とする代謝調節が重要である点は、プラスミドの負荷という言葉で言い表されてきた現象の実体が代謝の乱れにあったことを実験的に証明する意味で非常に意義深い。また、この機構が明らかになったことで、物質生産などに利用される汎用宿主をプラスミドベクター(さらには外来遺伝子)に対して非感受性化できる可能性も示され、産業応用等の観点からも重要である。
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