研究課題
基盤研究(B)
これまで,大豆サポニンの化学構造は,単離精製して機器分析(HR-MS、IR、NMR分析等)しないと決定できないと言われてきた。しかし,化学構造解析に必要な量を単離精製するためには,多大な労力と時間を要する。本研究によるプロファイル解析(遺伝情報とLC-PDA/MS/MS分析結果による総合的判断)の手法を用いることで,単離精製や機器分析をすることなく,大豆サポニンの化学構造を決定できることが分かった。
天然有機化合物の化学構造は,その物質を単離精製して機器分析(HR-MS、IR、NMR分析等)しないと決定できないと言われてきた。しかし,食品や生体内で検出される多様な天然有機化合物の化学構造は単離精製が非常に困難な場合が多く,化学構造決定に至るまでに多大な労力と時間を要してきた。本研究は,蓄積されている膨大な遺伝子DNA情報と,極微量の試料で必要な情報が得られるLC-PDA/MS/MS分析とを活用することで,天然有機化合物の化学構造決定が可能になることを示唆している。
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