研究課題/領域番号 |
18H02209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
竹内 香純 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (40370663)
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研究分担者 |
諸星 知広 宇都宮大学, 工学部, 准教授 (90361360)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 植物保護細菌 / 二次代謝制御 / シグナル物質 / 抗菌性物質 / 調節型small RNA / 比較トランスクリプトーム解析 |
研究成果の概要 |
植物の根圏に生息する蛍光性シュードモナス属細菌Pseudomonas protegensとその近縁系統は、菌体外酵素や抗菌性二次代謝産物を産生し周囲の病原微生物を駆逐することから植物保護細菌として機能する。本課題では抗菌性物質の合成酵素遺伝子の発現を制御する因子として、亢進シグナルを同定した。RNA-seq等による解析の結果、水処理区と比較し当該化合物の処理区では、病原菌の生育抑制に寄与すると予測される遺伝子クラスターの発現レベルが亢進していた。さらに卵菌類Pythium ultimumが感染する環境下において、当該化合物との共存により植物保護細菌の効果が高まることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物保護細菌が周辺環境の変化に応じて遺伝子発現の調節を行っていることをRNA Seq等により解析したことにより、網羅的な発現変動パターンの精査なデータの取得に成功した。これは植物保護能力との機能の相関を示す重要な成果であるとともに、遺伝子発現制御の新規メカニズムを示したものである。シグナル認識に関わる因子については推定遺伝子を同定し引き続き解析を行っている。また本課題で同定した亢進シグナルについて、植物保護細菌とともに土壌に処理したところ、農業上問題となっている卵菌類による土壌病害に対し植物保護細菌の効果を高めることが明らかになったことから、農業利用に資する成果となった。
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