研究課題/領域番号 |
18H02271
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
梅澤 大樹 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (20503618)
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研究分担者 |
野方 靖行 一般財団法人電力中央研究所, 環境科学研究所, 上席研究員 (10371535)
沖野 龍文 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (30280910)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 付着生物 / 天然有機化合物 / 付着阻害 / メカニズム解明 / プローブ合成 / 構造活性相関 / 全合成 |
研究成果の概要 |
人類の活動にとって海洋の利用は不可欠であるが、船や発電所の海水導入管などで利用すると、フジツボをはじめとした生物が付着する。付着すると、燃費悪化や詰まりなどを引き起こし、莫大な経済損失を引き起こしている。生物付着を防止するために、現在は重金属を含む化合物が用いられているが、その毒性が指摘されている。本研究では、アメフラシなどの海洋生物が有する付着防御化合物の機構を明らかにすることで、この課題解決を試みている。研究成果として、化合物の合成経路を確立するとともに、機構解明のための化合物も合成できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
付着生物による経済損失(清掃費用、メンテナンス作業のため装置停止など)は、日本だけでなく世界的な課題である一方、既存の付着阻害剤は海洋環境の持続可能性を脅かすと指摘されている。本研究では、強力な付着阻害活性とごく低毒性を併せ持つ化合物を対象としている。付着生物に対する分子生物学的研究は発展途上であり、本分野への貢献につながる。また、本研究によって得られる成果は、安価な低毒性付着阻害化合物の開発へとつなげていけるので、海洋環境の保全への展開が期待できる。
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