研究課題/領域番号 |
18H02303
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
伊藤 博通 神戸大学, 農学研究科, 教授 (00258063)
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研究分担者 |
宇野 雄一 神戸大学, 農学研究科, 教授 (90304120)
黒木 信一郎 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (00420505)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | サフラン / 柱頭 / 子球肥大 / クロシン / トランスクリプトーム / メタボローム |
研究成果の概要 |
柱頭内クロシン濃度増大と子球肥大促進を実現する環境条件解明のためにトランスクリプトーム解析を実施した。開花誘導期におけるクロシン生合成の鍵遺伝子であるCCD2の発現量は暗黒下と光照射条件との間に有意差が認められなかった。より強い光照射が可能な栽培装置を使用して改めて解析する必要がある。子球肥大に関連するスクロース分解、ヘキソースリン酸化、デンプン合成、クロロフィル合成に関わる遺伝子発現を解析した結果、肥大促進のためには葉の老化を防ぎながら光合成速度を増加させてシンク強度を維持することが必要であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の手法では人工気象器を使用した植物栽培と収穫後の成分分析により栽培環境が目的物質の生合成に与える影響を解析していた。この手法では環境刺激が生合成過程に与える影響を知ることはできなかった。本研究で適用したトランスクリプトーム解析によりこの欠点を補うことが可能となり、子球肥大の機構解明に向けて大きく前進した。この機構解明により将来的に栽培期間の短縮による生産コストの縮減と高品質サフランの生産が実現可能になり、中国からの輸入に頼っている生薬の国内生産量増大に貢献する。さらにはこの技術は国策として開発が推奨されているニーズオリエンティッドな生産システムの要素技術となり得る。
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