研究課題/領域番号 |
18H02410
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
成田 哲博 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (30360613)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / アクチン線維 / 細胞骨格 / アクチン動態 / 線維端 / アクチン / 走査透過型電子顕微鏡 / 単粒子解析 / 少数構造生物学 / アクチン線維ホモログ / クライオ電子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
アクチン分子と1:1で結合する蛋白質や、アクチン線維そのものの高分解能構造解析はすすんでいるが、アクチン線維と異なる対称性を持つアクチン線維結合タンパク質については、解析が進んでいなかった。本研究では、そのような対象の1つであるアクチン線維端を従来の3倍の分解能(8Å)で成功。現在論文執筆中である。また、負染色像と走査透過型電子顕微鏡法を組み合わせることで、少ない像から線維の性質を解析することができるようになり、それを用いて3つの論文を発表した。加えて、走査透過型電子顕微鏡を用いた構造解析法についても、現在論文執筆中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、クライオ電子顕微鏡による単粒子構造解析はめざましい発展を遂げたが、線維端やローカルな構造変化など、像の数を集めるのが難しい対象に対しては構造解析が進んでいない。この研究は、そのような難しい対象を構造解析のターゲットに取り込む研究であり、アクチン線維端について成功を収めた。また、少数の像から構造情報を取り出す技術を発展させることに成功、いくつかの論文を発表した。従来の高分解能構造解析とは異なる方向から、構造生物学の領域を広げることに貢献できたと考えている。
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