研究課題/領域番号 |
18H02723
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 (2021-2022) 同志社大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
山中 智行 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (00381575)
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研究分担者 |
貫名 信行 同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (10134595)
岩田 淳 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40401038)
下郡 智美 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (30391981)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | ハンチントン病 / トランスクリプトーム / クロマチン / 転写因子 / 神経変性疾患 / クロマチン免疫沈降 / クロマチン構造 / トランスクリプトミクス / 次世代シーケンス解析 |
研究成果の概要 |
ハンチントン病で起こる遺伝子発現異常について、障害神経細胞に着目した詳細な解析をおこなった。まず、ハンチントン病で障害される転写因子NF-Yについて、これをマウス脳内でノックダウンし、FACSによりこれら細胞を回収しRNA-seq解析を行った。その結果、NF-Y阻害は小胞体関連遺伝子を優先的に発現抑制することを見出した(Sci Rep. 2020)。また、ハンチントン病モデルマウスから、線条体の有棘神経細胞のみをFACSで回収しDNA microarray解析を行い、この神経細胞特異的なトランスクリプトーム変化を同定し共著で発表した(J Biol Chem. 2020)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハンチントン病のモデル脳等を使った遺伝子発現解析は多数報告されているが、これらが実際に変性神経細胞の中での変化なのか、グリアなど周りの細胞の応答反応をみているのか、その判断は難しい。本研究では、変性過程にある細胞のみをFACSで回収し網羅的に遺伝子発現解析を行うことにより、ハンチントン病で障害される新たなトランスクリプトームを同定することに成功した。一方、ヒストン修飾に大きな差は見られておらず、これ以外のクロマチン構造変化が関わっていると考えられ、現在も解析を進めている。このメカニズムの制御はより広範の遺伝子発現を正常化できると期待されその同定が急がれる。
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