研究課題/領域番号 |
18H02732
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 浩一 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (00528424)
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研究分担者 |
中神 啓徳 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20325369)
沢村 達也 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30243033)
武田 朱公 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (50784708)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 認知症 / アルツハイマー病 / 生活習慣病 / ワクチン / アンジオテンシンII受容体 / AGE受容体 / アミロイドβ / アンジオテンシン / レニン-アンジオテンシン系 |
研究成果の概要 |
我々はアンジオテンシンII(AII)の1型受容体(AT1)が、アルツハイマー型認知症(AD)を促進するアミロイドβ(Aβ)の細胞反応を担うことを見出しており、本研究では、AT1に対するワクチン療法がAD治療に有効かについて基礎的検討を行った。まず、3種類の抗AT1ワクチンがAIIによるマウスの血圧上昇反応を抑制することを確認した。また、抗AT1ワクチン投与後のマウス血清や精製した抗AT1抗体がAβの細胞内移行を抑制することを確認した。一方、高齢マウスに対して1種類の抗AT1ワクチンを投与し、6ヵ月後に認知機能を評価したところ、コントロールのワクチンに比べて認知機能の改善は明らかではなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー型認知症(AD)の根本的治療薬(DMT)は未だに確立されておらず、研究の進展が望まれている。本研究は独自の研究結果に基づいて、アンジオテンシンII1型受容体(AT1)に対するワクチンがAD治療に有効であるか基礎的に検証する計画であった。研究成果からはアミロイドβ(Aβ)がADを促進する細胞反応を抗AT1ワクチンで産生される抗体が抑制する結果が得られたが、高齢マウスの認知機能の改善作用は認められなかった。本研究の過程でAT1に対する阻害療法がADを改善することを支持する研究成果が得られており、今後も継続的に検討を行うことでADのDMT開発につながることが期待される。
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