研究課題/領域番号 |
18H02770
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
長谷川 正俊 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50251111)
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研究分担者 |
小此木 範之 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部, 医長(定常) (00750572)
大野 達也 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10344061)
若月 優 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, QST病院 治療診断部, 部長 (40399449)
三浦 幸子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60597095)
森 英一朗 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (70803659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | high-LET / anti-VEGF antibody / glioma stem cell / carbon ion / proton / RBE / 高LET放射線 / 炭素イオン線 / 抗VEGF抗体 / 陽子線 / 神経膠腫 / 幹細胞 / グリオーマ幹細胞 / p53 / オーガノイド |
研究成果の概要 |
In vivo:上衣芽腫(ヒト由来p53野生型)をヌードマウスに移植して以下のような実験群について、腫瘍の増殖遅延、遺伝子発現解析等を実施して検討を行い、X線と高LET放射線の比較、特に抗VEGF抗体併用の意義について検討した。実験群 ①:炭素イオン線:2Gy、4Gy。②:X線照射群:2Gy、4Gy。③:抗VEGF抗体群:20mg/kg、40mh/kg。④:①と③併用群。⑤:②と③併用群。⑥:対照群。 In vitro:ヒト由来の悪性神経膠腫細胞に対する陽子線の生物効果について、生物学的効果比(RBE)、低酸素環境下での陽子線による生存率の評価、特に超高線量率照射の影響等を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫等の悪性神経膠腫は、手術後に、放射線治療(X線)とアルキル化剤(テモゾロミド)を併用するが、予後は不良である。近年、分子標的治療薬の抗VEGF抗体(ベバシズマブ)の併用もしばしば行われているが、その有効性、使用意義等の議論が多い。本研究は悪性神経膠腫に対する低LETのX線、低LETの粒子施である陽子線、高LETの粒子線である炭素イオン線の比較、さらに抗VEGF抗体とX線、重粒子線との併用を検討した研究で、分子標的治療と高LETの粒子線治療を併用する意義についても検討を行ったことが、今後の基礎的、臨床的研究の発展に貢献する可能性がある。
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