研究課題/領域番号 |
18H02805
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
室原 豊明 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90299503)
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研究分担者 |
大内 乗有 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (00595514)
坂東 泰子 (暮石泰子) 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60452190)
柴田 玲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (70343689)
近藤 和久 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (90644659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 糖尿病 / 心不全 / インクレチン / GLP-1 / マイオカイン / アディポカイン / 血管新生 / 毛細血管 / グルカゴン / 心機能 / GLP-1受容体 / GLP-1受容体作動薬 / 心血管不全 / 血管内皮機能 / 血管再生 / 細胞内シグナル / 糖尿病性心筋症 / 毛細血管障害 |
研究成果の概要 |
糖尿病性細小血管傷害による心機能の低下に対して, インクレチンやグルカゴンなどのホルモンと毛細血管機能, 血管新生機能に着目して研究を行った。 (1)我々はグルカゴン・GLP-1欠損マウス用いて, 生理的な体内濃度のグルカゴンは心不全に対し保護的に働くものの, 高用量グルカゴンは心臓に対し障害的に働くことを発表した(Nishimura et al. 論文投稿中)。 (2)アディポカイン・マイオカイン研究 我々のグループは、2018年にはマイオカインの1つであるマイオネクチンを同定し論文発表を行った。心筋虚血再灌流モデルにおいて, マイオネクチンは心筋保護効果を示すことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年高齢化を背景に心不全や2型糖尿病患者が増加している。糖尿病に心不全が合併すると予後が極めて悪くなることが知られている。糖尿病患者の中には、冠動脈病変が無くとも、心機能が低下している例があり「糖尿病性心筋症」と呼ばれているが、その機序は未だ不明な点が多い。我々は生理的な体内濃度のグルカゴンは心不全に対し保護的に働くこと, 高用量グルカゴンは心臓に対し障害的に働くことを初めて示した。現在インクレチン関連製剤が広く用いられており、我々の研究成果は臨床所見の理解に役立つ。また我々は、マイオカインの発見により、運動が心臓機能に良い影響を与えることの機序の一端を初めて解明することができた。
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