研究課題/領域番号 |
18H02982
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北村 正博 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (10243247)
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研究分担者 |
竹立 匡秀 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (60452447)
村上 伸也 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (70239490)
山下 元三 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (90524984)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 歯周組織再生 / ステムセルエイジング / 歯根膜細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、歯根膜幹細胞のステムセルエイジング機構を分子レベルで解明し、幹細胞のステムセルエイジング制御が歯周組織再生効果の増強をもたらす可能性を探索した。その結果、歯根膜細胞の老化過程におけるmiRNAの発現プロファイル解析により、老化歯根膜細胞において、miRNA-137の発現上昇と損傷ミトコンドリアの処理過程の遅延に関与する遺伝子群との関連性が明らかとなった。そして、miRNA-137と相同配列を有する人工microRNA模倣鎖を導入した歯根膜細胞において、それらの遺伝子の有意な発現減少が認められたことから、ステムセルエイジング制御による歯周組織再生効果の増強の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、miRNA-137と損傷ミトコンドリアの処理過程の遅延に関与する遺伝子群との関連性が明らかとなり、幹細胞のエネルギー代謝の中心となるミトコンドリア代謝の調節経路の異常が歯根膜細胞のステムセルエイジングに関与する可能性が示唆された。そして、miRNA-137などの人工microRNA模倣鎖を導入した歯根膜細胞において、損傷ミトコンドリアの標識と隔離膜への囲い込みに関与する遺伝子群の有意な発現減少が認められたことから、これらのmiRNAsを標的とするマイトファジー制御を基盤とする核酸治療薬がステムセルエイジング制御に有用である可能性が示唆された。
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