研究課題/領域番号 |
18H03035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
池田 敦子 (荒木 敦子) 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任教授 (00619885)
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研究分担者 |
小島 弘幸 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (10414286)
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (10733371)
守屋 仁彦 北海道大学, 医学研究院, 客員准教授 (20374233)
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (70632389)
岸 玲子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, センター特別招へい教授 (80112449)
アイツバマイ ゆふ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (90752907)
池中 良徳 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (40543509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 内分泌かく乱作用 / 有機フッ素化合物 / 出生コーホート / 遺伝子多型 / 核内受容体 / 細胞アッセイ系 / 生殖ホルモン / 遺伝子発現解析 / 内分泌かく乱物質 / 第二次性徴 / 内分泌かく乱 |
研究成果の概要 |
コホート研究では、胎児期PFAS曝露による性腺機能・第二次性徴発来への影響を検討した。胎児期PFAS曝露は出生時のテストステロン値を下げ、プロゲステロン値とINSL値を上げた。PFTrDAは女児の初潮月齢を遅らせた。ESR1多型がPFASの性分化への影響を修飾する可能性を示唆した。PFOA及びPFNAがERalphaやPPARalphaのアゴニスト活性を認めたが、ERbeta, AR, GR, TRに対する活性は認めなかった。PFOA曝露による細胞内遺伝子発現変化は遺伝子約800個が上昇または抑制され、PPARalphaシグナル、サイトカインやIgEレセプターなど関連する遺伝子が含まれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機フッ素化合物(PFAS)は、いわゆる「内分泌かく乱作用」が懸念される物質である。本研究では、比較的低濃度曝露であっても、胎児期のPFAS曝露が児の出生時の性ホルモン値を上げ、または下げ、女児の初潮開始年齢を遅らせる内分泌かく乱作用をヒトで示した。また、胎児期のPFAS曝露による性分化への影響には遺伝子多型による修飾がある、したがって影響を受けやすい脆弱な集団の可能性を示唆した。メカニズムとしてはPFASは核内受容体の細胞内シグナル伝達を引き起こし、遺伝子発現量を変化させた。既に世界的な規制対象であるPFOSやPFOA以外の化合物も、ヒトへの健康影響の可能性があることを示唆した。
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