研究課題/領域番号 |
18H03040
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中屋 隆明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80271633)
|
研究分担者 |
廣瀬 亮平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50795383)
白杉 迪洋 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (80807727)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
|
キーワード | インフルエンザウイルス / 飛沫感染 / エアロゾル / COVID-19 / SARS-CoV-2 / 伝播機構 / 飛沫 / ウイルス / インフルエンザ / 呼吸器ウイルス / 空気感染 / 呼吸器感染ウイルス / 粘性 / 手指衛生 / レオロジー / 粘弾性 / 腸管感染 |
研究成果の概要 |
粘液中のインフルエンザウイルスに対するエタノール阻害剤の有効性が生理食塩水中のウイルスと比較して低下する分子機構について論文発表した。また、解剖献体由来の培養皮膚による病原体安定性評価モデル「ヒト皮膚モデル」を構築し、皮膚上におけるSARS-CoV-2およびインフルエンザウイルスの生存時間をシミュレートした結果、SARS-CoV-2の検出限界は10時間程度であり、インフルエンザウイルスの2時間以内と比較すると、約5倍長く感染ウイルスが残ることを論文発表した。さらに、現行の消毒薬の成分濃度が、ヒト皮膚表面上のSARS-CoV-2に対して有効な効果を示すことを明らかにし、論文発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザウイルスやSARS-CoV-2などによる接触、飛沫(空気)感染は、迅速かつ広範に感染拡大が起こることが特徴である。上記ウイルスの生体内(細胞内)における感染・増殖機構については集中的な研究が行われている一方で、その伝播経路については未だ不明な点が多い。本研究は、解剖献体由来の組織を用いて、皮膚モデルを構築し、「皮膚表面上におけるウイルスの感染・伝播動態を明らかにしようとする点」が最大の特色である。本研究の遂行により、ヒト皮膚表面上の(喀痰中)ウイルス感染性の経時的変化と各種消毒薬に対する感染性失活について知見を得、論文発表することができた。
|