研究課題/領域番号 |
18H03132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
菅田 陽怜 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (30721500)
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研究分担者 |
原 正之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00596497)
阿南 雅也 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (10517080)
松下 光次郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (30531793)
藤木 稔 大分大学, 医学部, 教授 (90231563)
上田 徹 大分大学, 福祉健康科学部, 特任教授 (90315333)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 経頭蓋交流電気刺激 / 運動学習 / 神経律動 / tACS / 運動学習能力 / 神経オシレーション / 脳律動 / 皮質脳波 / 神経リハビリテーション |
研究成果の概要 |
経頭蓋交流電気刺激法(tACS)により運動学習能力を効率的に向上させるために、2相に分けて実験を行った。まず第1相実験では、てんかんの術前検査として頭蓋内電極を留置した患者を対象に運動学習実験を行った。その結果、課題中の一次運動野周辺のα~β帯域およびhighγ帯域の神経律動が運動学習に影響する可能性が示唆された。次に第2相実験では、tACSによる運動学習能力の変調効果を調べるために、第1相実験の結果をもとに10Hz、20Hz、70HzでのtACS群と偽刺激群を設定し視覚運動学習実験を行った。その結果、視覚運動学習においては10HzのtACSが初期の運動学習能力を変調することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、運動の司令を行う脳部位である一次運動野に対して、頭皮上から10Hzの交流電気刺激を付加する事によって運動学習能力が向上できることを示した。この事は、脳卒中片麻痺患者などの運動障害患者に対してリハビリテーションを行う際に、事前に一次運動野に対して10Hzでの交流電気刺激を加えることにことで、あとに行われるリハビリテーションの効果をより増強できる可能性があることを示している。電気刺激による脳コンディショニングとリハビリテーションの組み合わせが今後臨床現場で展開されるようになれば、脳卒中後運動障害によって日常生活が困難な患者の生活レベルをこれまで以上に改善できると考える。
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