研究課題/領域番号 |
18H03196
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田村 好史 順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (80420834)
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研究分担者 |
筧 佐織 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00450560)
加賀 英義 順天堂大学, 医学部, 助教 (90814757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | インスリン抵抗性 / 異所性脂肪 / 高脂肪食 / 脂肪肝 / 脂肪筋 / メタボリックシンドローム / 糖尿病 / 骨格筋細胞内脂質 / 脂肪負荷感受性 |
研究成果の概要 |
脂肪負荷後の異所性脂肪蓄積やインスリン感受性の低下のしやすさの個人差を脂肪負荷感受性と定義し、その意義などを検証した。20歳~29歳の非肥満若年健常日本人男性を対象として6日間の高脂肪食負荷を行った。骨格筋細胞内脂質と肝内脂質それぞれ47%と200%増加した。 一方、肝臓と筋肉のインスリン感受性は、それぞれ8%と4%の減少を認めた。空腹時遊離脂肪酸は43%、総ケトン体レベルは53%それぞれ減少し、睡眠中のグルコース酸化は増加した。 このように高脂肪食は異所性脂肪の蓄積と軽度のインスリン感受性の低下をもたらすが、糖質利用はむしろ高まること、これらの変化には大きな個人差があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア人では非肥満者でも糖尿病やメタボリックシンドロームになりやすいが、その原因は不明の部分を多く残している。本研究では、脂肪負荷後の異所性脂肪蓄積やインスリン感受性の低下のし易さを脂肪負荷感受性と定義し、その個人差や意義などを検証した。今回の結果から、高脂肪食負荷後の変化には大きな個人差があることが明らかとなった。これらのことから、脂肪負荷感受性の個人差を念頭に置いた個別性のある代謝疾患の予防法の開発へ応用されることが期待される。
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