研究課題
基盤研究(B)
IPv4インターネットではネットワークアドレスが32ビットであるため,アドレス空間全体へのネットワークスキャンは簡単に行うことができる.しかしIPv6ではアドレス空間が非常に大きいためランダムネットワークスキャンを行うこともそのようなスキャンを検出することも容易ではない.本課題では,インターネットにおける名前解決プロトコルであるDNSの問い合わせを用いたIPv6ネットワークスキャン検出手法の提案・評価を行った.DNSバックスキャッター技術を用いることで,既存の検出センサネットワークであるダークネットやバックボーンでの検出と比べて効率的にスキャンが検出可能であることが示された.
本課題では,ネットワーク上で起こるIPv6ネットワークスキャンを中央集権的なDNSへのクエリをルールベースの識別器を用いることで検出する技術を確立した.この技術により,局所的なネットワーク監視をネットワーク中で大規模に行う必要なく,root DNSへのクエリの観測のみから検出できることから,全インターネットで起こりうる大規模ネットワークスキャンを検出することが原理的に可能となった.ネットワーク管理者・運用者は提案手法を用いることで自ネットワークでの異常検出が容易となると期待できる.
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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