研究課題/領域番号 |
18H03285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 理史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30205918)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 自然言語処理 / 文章生成 / 文章解析 / 広告の自動生成 / 文章の自動生成 / 文章の理解 / 文章構造のモデル / 文合成ソフトウェア / 広告シナリオの自動生成 / 文末述語解析 / 接続詞補充問題 / 文章の構造解析 / 文章構造のモデル化 |
研究成果の概要 |
本研究では、文章の背後に構造が存在することを仮定して、文章生成技術および文章解析技術の実現に取り組んだ。生成側では、文合成ツールHaoriBricks3、文型集ツールMicroGenerator21を実装した。これらを利用する文章生成ツールGhostWriter21は、複数回の改訂を経て文章の決定稿を作成する人間の文章作成過程を模倣した新しいモデルに基づいている。これらを用いて、テレビの60秒広告のシナリオを自動生成するシステムを実現した。解析側では、文章構造を把握する足掛かりとして、日本語文の文末述語を同定・解析するツールPanzerを実装し、文間関係の把握に有効に働くことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの言語処理が主に対象にしてきた「文」ではなく、複数の文から構成される「文章」を対象としている。文章の背後には書き手の思考があり、読み手を説得する構造がある。文章を対象とする自動処理では、この構造をとらえない限り、本質的なことは実現できない。本研究では、数百字の文章の自動生成のために必要なツール群の構成を明らかにし、それらを実装した点に学術的意義がある。これらのツールのうち、文章生成ツールは、文章の作成過程を改訂処理の繰り返しとして捉える新しいモデルに基づいている。このモデルは、文章作成をコンピュータと人間の共同作業化する新しい可能性を内在している。
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