研究課題/領域番号 |
18H03485
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
田中 直人 島根大学, 総合理工学部, 客員教授 (60248169)
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研究分担者 |
吉村 英祐 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50167011)
後藤 義明 岡山理科大学, 工学部, 教授 (70461209)
大森 清博 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員 (90426536)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / BPSD緩和 / カームダウン空間 / 居住環境デザイン / ガイドライン / BPSD / カームダウン / 逆行性喪失行動 / レミニセンス / 逆攻性喪失行動 |
研究成果の概要 |
本研究では認知症高齢者のBPSD(行動・心理症状)にも配慮した居住環境の実現に対する1手法として、不穏状態を緩和させるための「カームダウン空間」の導入を特別養護老人ホームで試みた。 検証実験とアンケート調査の結果、総じてカームダウン空間の導入は認知症高齢者の発話や散歩のきっかけになったことで一応の効果はあったと言える。また多くの施設職員が「入居者との話題」や「入居者への散歩の促し」のきっかけとしての効果を実感している。そのためカームダウン空間の設置場所は施設職員と入居者による“移動行為”が発生する共用エリアが効果的であることが確認できた。本研究では継続発展させる知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建築設計者における「認知症高齢者のBPSDへの認知」は一般化しているとは言えず、認知症高齢者の居住環境は身体的配慮としてのバリアフリー化が中心であると言える。 BPSDにも配慮した居住環境を実現するには、多様に存在する心理的症状特性およびそれに起因する行動別に体系化されたガイドラインや目安となる基準の存在と、その普及が重要であると考えた。そこで本研究成果を書籍にし、発刊した。本研究の成果は、建築設計者への周知のみならず、社会への周知にも寄与することにつながり、学術的・社会的に意義を成す。
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