研究課題/領域番号 |
18H03503
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
香田 啓貴 京都大学, 霊長類研究所, 特定准教授 (70418763)
|
研究分担者 |
西村 剛 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (80452308)
足立 幾磨 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (80543214)
森田 尭 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (10837587)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | 発話進化 / 言語進化 / 発声運動 / 随意運動 / 身体動作 / 発声制御 / 霊長類 / コミュニケーション / 発話 / 進化 / 身体運動 / 呼吸 / 発声 / 発声訓練 / 運動可視化 / 認知相互作用 / 発声進化 / 発話創発 / 呼吸運動 / 知覚運動相互作用 |
研究成果の概要 |
ヒトの言語は、ヒトらしい心の働きでありその進化を調べるためには、言語を生み出す様々な生物学的な特性について調べる必要がある。本計画では、その生物学的な下位項目として、発話の進化を設定し、サルの発声の特性を心理学的、生理学的、形態学的に様々に調査することで、ヒトの発話以前に成立しているサルの発声の特徴について精査した。特に、発声運動の学習実験を、サルに訓練し、その発声運動操作の特徴について調べることを中心的テーマとした。分析の結果、サルの発声運動は運動操作が随意的に学習されるが、その発声運動に先立って、身体運動、特に頭部運動が必ず随伴・先行して駆動することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルを対象にした発声操作の訓練は、訓練に大変手間がかかるため、世界でも取り組む研究者が少なかった。そのため、特に成獣個体での、発声操作中の身体動作との結合性の解析については、手付かずだった。論文成果は現在取りまとめしているが、初めて得られた知見も多く、ヒトのみが発話を獲得した経緯について、全身の身体動作の成熟とどのような関連があったかについての重要な報告となり、人類進化の議論に大きな貢献をもたらすと考えられる。
|