研究課題/領域番号 |
18H03565
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
坂本 隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (90357111)
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研究分担者 |
市原 恭代 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (10301813)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 高齢者 / 色弱者 / 視認性 / 知覚色 / スペクトル / スペクトル情報 / 印象 / 色彩感覚 |
研究成果の概要 |
2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響により,特に高齢者を対象とした視覚実験や実験データに基づくモデル構築が制限された.この状況を考慮し,研究計画を変更した上で,高齢者色覚の理論的モデル構築に取り組んだ.具体的には,加齢による色覚の変化について,3種類の錐体と3刺激値理論だけでは予測困難という仮説のもと,JIS標準色票のスペクトル情報に着目し,高齢者の色の知覚を予測するモデルを構築した.本研究では,高齢者を対象とした視覚実験は実施することができなかったが,この研究成果を基に,将来得られるであろう心理物理データを考慮することで,カメラなどを使用した視認性評価の自動化などが期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究以前は,視覚対象物のスペクトル情報が入手しにくく,スペクトル情報をベースとする色覚の検証も難しかった.しかしマルチスペクトル画像技術が普及するなど,近年の研究進展を背景に,本研究では従来の3刺激値ベースの理論から離れ,スペクトル情報がどのように修飾され,それがどのようにして3刺激値へ縮退するか,その過程を高齢者色覚の理論的モデルに取り入れた.本研究成果は,スペクトル情報に基づく視認性評価の技術的基盤を提供するものであり,これまでにない技術応用が期待される.
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