研究課題
基盤研究(A)
本研究では、1細胞ごとに刺激に対する応答を情報理論解析することにより、細胞ごとの応答のばらつきが存在することによって、細胞の集まりである組織の応答をより正確に制御することが可能となるということを明らかにした。従来、細胞ごとに応答がばらつくことは正確な情報伝達を阻害するノイズであると考えられてきたが、本研究により、細胞ごとに応答特性が異なることが組織として刺激を区別できる範囲を拡げることに繋がり、正確な応答制御を可能にすることが明らかになった。
この研究では骨格筋の実験系を用いて細胞間変動の影響を明らかにしましたが、得られた知見は組織としての応答が各細胞の応答の合計であると考えられる系であれば当てはまると考えられ、例えばホルモン分泌制御などにも適用可能であると考えられる。細胞ごとの応答のばらつきによる正確な応答制御機構が明らかになったことで、臓器レベルの応答制御がより明らかになっていくものと考えられ、疾病などによる臓器の応答制御異常のメカニズム解明にも役立っていくものと期待される。
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