研究課題/領域番号 |
18H04154
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
尾崎 研一 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究専門員 (50343794)
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研究分担者 |
山中 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10804966)
山浦 悠一 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20580947)
明石 信廣 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 部長 (40414239)
長坂 晶子 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 研究主幹 (70414266)
長坂 有 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 主査 (80414267)
雲野 明 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 主査 (20414245)
佐山 勝彦 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70353711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
37,440千円 (直接経費: 28,800千円、間接経費: 8,640千円)
2022年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 保残伐 / 生物多様性 / 人工林 / 長期実験 |
研究成果の概要 |
保残伐の大規模実験の初期の成果から、単木保残では、ほとんどの生物群で広葉樹の保残量が大きいほど生物多様性保全効果が高い一方,群状保残の効果は生物群によって異なり、保残パッチが伐採の影響から逃れる一時的な避難場所として機能するものとしないものがあった。また、木材生産性に対する負の影響は10本/ha保残では無視できる範囲であったが、50本/ha保残以上で顕在化した。以上の成果から人工林で保残伐を実施する場合、単木保残では広葉樹を10本/ha以上、できれば50本/ha以上残すこと、群状保残と単木保残は組み合わせると効果的であることを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保残伐の長期・大規模実験において初期の効果を明らかにし、各要因への効果を統合した森林管理手法を提案したことは学術的に新規性があり意義が大きい。人工林は世界中で拡大しており、現在、全森林面積の7%を占めるが、そこから世界の木材生産量の50%を供給している。世界的な木材需要の増加を考慮すると、木材生産上、重要な森林である人工林で、木材生産と生物多様性保全の両立をめざす森林管理手法を提案した社会的意義は大きい。特に、近年、人工林が顕著に増加している東アジア地域の森林管理に大きく貢献するものである。
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