研究課題/領域番号 |
18H05269
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分F
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 和光 京都大学, 高等研究院, 特定教授 (10151789)
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研究分担者 |
木村 泰久 京都大学, 農学研究科, 准教授 (10415143)
笠井 倫志 岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 特任准教授 (20447949)
古寺 哲幸 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 教授 (30584635)
中津 亨 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (50293949)
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 准教授 (60263125)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
193,570千円 (直接経費: 148,900千円、間接経費: 44,670千円)
2022年度: 35,620千円 (直接経費: 27,400千円、間接経費: 8,220千円)
2021年度: 36,140千円 (直接経費: 27,800千円、間接経費: 8,340千円)
2020年度: 36,140千円 (直接経費: 27,800千円、間接経費: 8,340千円)
2019年度: 40,040千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 9,240千円)
2018年度: 45,630千円 (直接経費: 35,100千円、間接経費: 10,530千円)
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キーワード | ABC蛋白質 / コレステロール / HDL / 動脈硬化症 / 精神疾患 / 不妊 / ABCA1 / 輸送酵素 / 細胞内輸送 / Aster-A / 細胞膜ー小胞体コンタクトサイト / メダカ / 生殖反応 / 動脈硬化 / Aster / ABCA13 / 統合失調症 / 神経細胞 / ノックアウトマウス / トランスポーター / 細胞接着 / アルツハイマー病 / 神経変性疾患 / 構造解析 |
研究成果の概要 |
本研究は、コレステロール輸送に関与するABC蛋白質の機能と生理的役割の解明を目的として行った。その結果、ABCA1を含む複数のABC蛋白質が、哺乳類細胞の細胞膜脂質二重層間にコレステロール濃度勾配を作り出し、それが細胞内コレステロール恒常性にとって重要であることを明らかにした。さらに、コレステロールを輸送するABC蛋白質の機能異常が、細胞遊走などの細胞機能や、精神疾患、女性の生殖活動などに関係する可能性を見出し、細胞膜中のコレステロールが細胞外からのシグナル伝達の調節に関与していることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高密度リポ蛋白質(HDL)は、抗動脈硬化効果をもつとされ、善玉コレステロールと呼ばれてきた。そして、ABCA1の生理的役割はHDLを産生することだと信じられてきた。本研究は、ABCA1の生理的役割が細胞膜脂質二重層間にコレステロール濃度勾配を作り出すことであることを明らかにし、コレステロールおよびHDLの生理的役割を根本から見直す必要があることを示した。本研究で得られた知見は、動脈硬化、自己免疫疾患、糖尿病、がん、アルツハイマー病、精神疾患、不妊など、さまざまな病気の予防や治療に役立つと期待される。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの成果があった
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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