研究課題/領域番号 |
18H05283
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分I
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小守 壽文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 特命教授 (00252677)
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研究分担者 |
姜 晴 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (00790007)
宮崎 敏博 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10174161)
森石 武史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (20380983)
松尾 友紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 技術職員 (40792601)
川根 徹也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (00265208)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
193,440千円 (直接経費: 148,800千円、間接経費: 44,640千円)
2022年度: 32,760千円 (直接経費: 25,200千円、間接経費: 7,560千円)
2021年度: 38,350千円 (直接経費: 29,500千円、間接経費: 8,850千円)
2020年度: 39,260千円 (直接経費: 30,200千円、間接経費: 9,060千円)
2019年度: 40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2018年度: 42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
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キーワード | 変形性関節症 / Runx2 / 軟骨細胞 / エンハンサー / 発現制御 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 歯学 / 分化転換 / 血管進入 / アポトーシス / 骨芽細胞 / FGF / Wnt / ヘッジホッグ / オステオカルシン / Antxr1 / Hck |
研究成果の概要 |
転写因子Runx2は、ヘッジホグ、Fgf、 Wnt、Pthlhシグナル遺伝子の発現を制御することにより、間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化、骨芽細胞前駆細胞の増殖を制御すること、軟骨細胞から骨芽細胞への分化転換に必須であること、骨芽細胞において、主要な骨基質タンパク質遺伝子の発現を制御することを明らかにした。Runx2はオステオカルシンの発現を制御するが、オステオカルシンにはホルモン作用はなく、アパタイト結晶をコラーゲンに沿って配向させる機能を持つことを明らかにした。Runx2は軟骨細胞の成熟に必須な因子であるが、軟骨細胞特異的エンハンサーを同定し、軟骨細胞特異的発現制御機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Runx2は、骨芽細胞分化・骨形成を制御するマスター転写因子であるが、Runx2による間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化、その間の細胞増殖、軟骨細胞から骨芽細胞への分化転換、そして骨芽細胞分化後の機能制御の分子メカニズムを解明した。これは骨格形成の基礎となる知見である。また、オステオカルシンに関しては、これまで主要雑誌に多数報告されたホルモン作用を否定し、本来の機能を解明した。これまでの報告の問題点も指摘し、研究の流れを一新させた。骨芽細胞、軟骨細胞特異的エンハンサーによるRunx2遺伝子発現制御機構の解明は、骨格形成機構の基礎となるとともに、転写制御機構に新たな知見を与える。
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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