研究課題/領域番号 |
18K00158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 |
研究代表者 |
前原 恵美 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 無形文化遺産部, 室長 (70398725)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 常磐津節 / 豊後計浄瑠璃 / 三味線音楽 / 音楽分析 / 豊後系浄瑠璃 / 採譜 / 五線譜 / 音楽構造 / 近世芸能 / 伝統芸能 / 旋律型分析 |
研究成果の概要 |
公刊楽譜がほぼない常磐津節について、儀式性の高い「祝儀もの」や、劇的で筋立てが明確な「時代物」等の特徴的な作品群から第三者の検証可能な音源による比較分析を行い、各演奏に共通する骨格部分と、表現の幅が許容されている部分を明らかにし、音楽構造上、または詞章内容に照らした表現上の役割や効果を解明してきた。 最終年度は、今後の研究の展開を見据えて、現在ほぼ伝承されていない富本節、常磐津節、清元節の豊後三流に共通の作品群「山姥もの」に着目し、それぞれの音源を比較分析し、三流の詞章構成上の特徴、共通する詞章部分の浄瑠璃パートと三味線パートの関係性を明らかにし、当該研究の手法を展開させる端緒とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、いまだ口頭伝承が主流である常磐津節の音楽分析の手法を、異なる特徴を持つ作品群で実証しながら提示した。また同様の手法を用いて、富本節のように稀少音源が残るのみで伝承が危機にある音楽を含め、歴史的に近しい関係にある豊後三流の詞章の変遷、共通詞章に対する浄瑠璃パートと三味線パートの関係性について比較検証を行い、それぞれの特徴を明らかにする一つの道筋を示した。
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