研究課題/領域番号 |
18K00172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
木下 京子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (60774560)
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研究分担者 |
五十嵐 公一 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (50769982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 城郭御殿 / 引手金具 / 移築 / 狩野派 / 廃城令 / 売立 / 海外流出 / 山中商会 / 杉戸絵 / 城の御殿 / 移築・解体 / 杉戸 / 喜多院客殿 / 日光東照宮拝殿 / 西教寺客殿 / 南部利康霊屋 / 名古屋城 / 二条城 / 画題の変遷 / 徳川家 / 財務省売立記録 / 御用絵師 |
研究成果の概要 |
主に江戸時代に制作された城郭御殿や寺院、拝殿の杉戸の絵と引手金具より調査研究を行った。杉戸に描かれたモチーフと画題の推移と引手金具の意匠と技術の流れを追うことができた。1873年の廃城令で廃城となり解体された御殿の建築部材は大蔵省により売立てられ、特に山中商会の米国進出に伴いニューヨークとボストンで城や寺院の建築部材とともに杉戸も売立てられていたことが判明した。現在米国に所在する杉戸は江戸時代中期以降に制作されたもので、法量と図様より徳川家と直接関係する廃城となった城から流出したものである。杉戸絵全体を概観すると、江戸前期と中後期では画題とモチーフの変化を看取できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本絵画史において襖絵は取り上げられても杉戸絵が着目されることは皆無に近く、副次的な扱いに過ぎない。本科研で杉戸に焦点を当てたことで、現存する杉戸から城の内部の位置関係、室内障壁画と杉戸絵の画題やモチーフの関連性、紙や絹ではなく杉板に絵を描くことの創意工夫を考察した。また引手金具の意匠と技術の変遷、襖と杉戸の引手金具および室内装飾金具との共通性、杉板の使用部位と加工法など実物より具体的な検証を行うことができ、学術的新知見をもたらすことができた。明治時代以降、さまざまな文化財が海外に流出したが、米国での杉戸とアーカイヴズ調査より、収集家の手元に至るまでの販路や売買の実態の一端を知ることができた。
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